ボクの母親の実家は豊田市にある「ムトウ」っていう床屋さんです。もしもボクの従兄弟が跡を継を継いでいたら4代目になる床屋さんです。戦前は名古屋で、お店をしてたそうですが戦災の影響を避けるために今の豊田市に移転してきたそうです。だから直ではないけどボクにも床屋さん4代目の血が流れてるわけです。
大好きだったお爺ちゃんとお婆ちゃん。
子供のころから床屋さん「ムトウ」へ行っては髪を切ってもらってました。母親の実家ということもあって里帰り?な感じで必ず月に1回は髪を切りに行ってました。当時はバリカンで横と後ろを刈りあげられて上が長めのいわゆるスポーツ刈り。そのバリカンが痛くて髪を切ってもらうのは、あまり好きじゃなかったのを覚えてます。
そんな子供のころ、月に1度行く床屋さんに楽しみがありました。お婆ちゃんがお小遣いをくれて本屋さんや駄菓子屋さんに行くのも楽しみだったけど一番の楽しみは床屋さんの待合にあるマンガ。少年マガジンやサンデーを読むのが楽しみでした。前の月から1ヶ月の続きを一気に読むのが楽しみだった。
お店はお客さんが優先だから親せきのボクたちのカットはヒマになった時。それまでマンガをひたすら読んで待ってました。ヒマになると叔父さんに「おいで!」と呼ばれカットしてもらってました。その待ってる間に普段読めないマンガを読めるのが、とっても楽しかった。
そして晩御飯まで食べて帰るんだけど何故か、ほぼ毎回「カレーライス」
たぶん、日曜日だし叔父さんたちが仕事の合間にサッと食べれるようにだと思うけど毎回「カレーライス」でした。でも美味しかったな~ ※自分が修行してたお店も日曜日のまかないはカレーライスだった。もしかして床屋さんって、そういう風習なのかな?
ボクの中に流れてる床屋さんのDNAかな?
最近になって何故か、やたらにこのコトを思い出します。月に1度大好きだったお爺ちゃんとお婆ちゃんに会いに行ってマンガ読んで髪切ってもらってカレーライス食べて帰る。そんなありふれた日常かもしれないけどボクの大切な思い出を。
どうして、そんなコトを思い出すのかな~って考えたときにボクの仕事(美容師)のルーツってココなんじゃないかな?そんな風に思ったりしてます。
最近これから先ボクのお店を、どうしていきたいか?そんなコトを考えてるから思い出すのかもしれない。
いずれ、お爺ちゃんとお婆ちゃんが仕事してた床屋さんみたいなお店にしたいのかも?そんなお店がやりたいのかも?なんてことを思ってます。というか、そんなお店にしたら?ってお爺ちゃんたちが言ってるのかな?(笑)
もっと気軽に好きな時間にお店に来てもらえて、好きなようにマンガ読んだり本読んだりコーヒーやお茶も飲めて、時間になったら髪切ったりパーマしたりして髪切ったあとも一緒にお茶したり遊んでいってもらって晩御飯にカレーライス食べれちゃう?そんなお店があったら面白いかな?なんてね?半分冗談で半分本気で考えてます、カレーライスは難しいか?(笑)
来年で独立して10年! そろそろ違う仕事の仕方をしたい時期なのかな?やっぱり今年は変化の年なんだな、きっと!
なんかやります!(笑)
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