毎年暮れになると思い出すのが独立する前に勤めてたお店の社長が
「〇〇店は仕入れが多いから赤字だ!」と、その月の仕入れ額だけを見て言ってたのを思い出します。原価(期首、期末)の説明しても伝わらなかったのが懐かしい(笑)
※目先の現金しか見えてないからね。。
「貸借対照表と損益計算書」は金太郎飴
うろ覚えだけど、初めて財務な話を聞いたときに「金太郎飴」の例え話をされた気がします。
ボクが修行したお店では店長クラスになると財務の勉強会に参加できました。半ば強制的にでしたが初めて参加したときは出てくる用語もチンプンカンプン。もともと数学が嫌いで苦手だったので外国語を聞いてるような気分でした。
当時は貸借対照表と損益計算書の成り立ちから年間の売上計画を作ったり中期経営計画を作ったりして経営的な感覚を教えてもらいました。
そもそも数学が好きでないし美容師なんて技術が上手になれば売上を伸ばせる「売上なんて仕事を頑張れば後から付いてくる」なんて考えだったので財務の話は衝撃的でした。
さきほどの金太郎飴は貸借対照表と損益計算書の関係を教えてもらったときの例えだったと思いますが。それぐらい数字に疎い人達=美容師、そんな感じでした。
お店を独立して10年目に入りましたが、当時の勉強がとても役に立ってると思います。根本的な考えでは「美容師は美容のコトをメインに考えるべき」と思ってますが「自分と自分のお店を客観的に見る」ためには数字も必要だと思ってます。
独立するとき実際に役に立ったのは「どんな売上を見越してお店創りをしていくか」「どれくらいのお金が必要で、どれくらいの売上が無くてはいけない」ということが感覚的に分かったことです。売上を計画するということは1人でお店を営業するのか?スタッフを雇って営業するのか?ということもあるし、お店の規模や客数、客単価など考えないといけない。正直、お店を出すのは簡単ですが続けていくことが大事ですからね。
たとえ利益が出なくてもマイナスにならなければ良いとは思いますが、じゃあ、どれくらいの売上が必要なのか?そんなことから分からなければ経営は無理だと思います。
BURN&BEANで働く美容師さん
ボクは独立当時から「自立」をテーマにお店を経営してきました。ボクのお店で修行したら美容師として社会人として「自立」した人間になってほしい。そう思って経営してきました。
独立して10年目に入ったので来年からは、その考えを更に加速するために自立を目指した勉強をしてもらおうと計画しています。
そう、財務のことも分かるような人材になってもらうようにします。
数字のことが分かるようになれば普段の生活での人生設計にもつながるし独立も考えれるようになる。未来への不安がなくなるかもしれない。そうなったら良いなってね。
お客さんとの会話でも金銭感覚とか社会性が大事だと思うしね。
もちろん、美容師として大事なコトは技術力です。それに財務感覚が付いたら「鬼に金棒」
さらなるスタッフの成長が楽しみです。
最新記事 by 瀧澤潔(タッキー) (全て見る)
- 劇工房MAKO企画 20周年記念作品 特別公演 「尾張名古屋は母でもつ」 - 2019-12-03
- 「尾張名古屋は母でもつ」に出演することになりました。 - 2019-09-20
- 2019.8.20 エクスマトークライブin名古屋 久しぶりのエクスマシャワー浴びてきました。 - 2019-08-21